がんばってかっこよく言うと 落ちていく記憶の覚え書きとか…… ついでにホントのこと言うと八割が嘘のブログです
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リアルワールド

リアルワールド 桐野夏生著

母親を殺した隣家の少年と、それにかかわる四人の少女の物語



読んだ。胸が苦しいくらい、いろいろ思い出した。
思い出したと書いたが、かつてあったものではなかった。今もあるのだった。少女達のたどりついている結末に納得することを共感というなら、多分たどりつく結論は違う。それは、同じものを見、それぞれ何か感じているとしても、人によってたどりつくものが違うのと似ている。
取った行動も自身への規範も全く異なっている彼女らに、それでもかつての自分の想いを思い出したのだった。

物語が終わるとき、彼らがたどりついた結末。物語を終わらせるために、そこに着地したもの。痛いほど判ると感じながら否定したいもの。
この本を読んだ後、したり顔で断罪するなら、聞こえないところでやって欲しい。賛成票を投じるために読むわけでも反対票を投じるために読むわけでもないのだ。

彼女らの想いは、どこにたどりついたのだろうか(たどりつくわけはない。なぜなら、彼らはそれを投げかけることはできなかった。もっときつい言い方をすれば、投げかけることを怠った)。
選ばれなかった結末を、読後にずっと探している。
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