がんばってかっこよく言うと 落ちていく記憶の覚え書きとか…… ついでにホントのこと言うと八割が嘘のブログです
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夜。

ドアを開け誰もいない通路に出ると、建物が音を出していることに気づく。音は空気の振動であるのだから、数百人を飲み込むような建物が、風を遮り、所々に採光や空調のための空間を作っているのなら、音が、しないわけがないのだ。古い立体駐車場の金属のきしみやぼろぼろのビニール傘を引きずって歩いたときの音がする。金属の匂いがしないのが不思議なきしみの音。金管楽器の鳴り損ねた音。
耳澄ませながら、降りる。

外に出れば、雨が降っていた。夜の中では見えない雨。あたった顔に水滴の輪郭がわかるような、ひそやかな落し物。レインコートひきずっている小さな女の子を想像する夜の感傷。

コンビニで切れていたxxを買って、帰り道に白い点々。敷地内に見えなくても、桜は夜の気配の中にあふれ、雨に落とされた花びらさえ、どこからかここまで降り注いでいるのだった。
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